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ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

ごっこ

昨日、外遊びから帰宅した長子のジャンパーが破れ、破れ目から羽毛が噴き出していた。聞くと、遊具から飛び降りる際に引っかかってビリッといったらしい。「お母さん、直せる?」と言うので、「じゃ、お母さんのオペ道具を持って来て」と命じた。お母さんのオペ道具とは裁縫箱のことだ。持って来た長子は「先生、ウチの子は治りますか?」と演じてきたので、「お母さん、気を確かにもってください。まだ予断を許さない状況です」と演じ返してオペを開始した。

 

薄いダウンのジャンパーで中身は綿毛のような羽毛が入っていた。フワフワとあふれ出すそれを内部に押し戻して繕ったのだが、鳥恐怖症の私はそれを鳥由来のものだと意識してしまうとギャッとなってしまうので、極力意識しないように頑張った。意識しないように頑張るあたりで意識し過ぎているのだけれど、ギャッとならないようには頑張り通せた。

 

作業が終わりかけのころ、「どうですか、ウチの子は?」と長子がまだ演じていたので、「お母さん、手術は上手くいっていますよ、ご安心ください」と返し、玉止めをしてジャンパーを渡した。縫合跡を確認して「先生!ありがとうございます」と言う長子の傍らにいた夫にも「お父さん、良かったですね」と言ってみたが、夫はノリが悪く「はあ、そうですか」と間の抜けた返事をした。夫は普段から私と子供たちの馬鹿遊びには乗ってこない。

 

子供が2,3歳の頃、育児経験者らしき年配の女性たちから「今が一番可愛いときよ、これから大変になるから」とよく言われた。子供を可愛いと言ってくれているので大変有り難かったが、今でさえ大変なのにこれからもっと大変になるのか、そして可愛くもなくなっていくのかと、疲れている時にはゲンナリしたものだけれど、会話が出来た方が絶対楽しい、と患者の母と医者ごっこをしていて思った。