ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

かさこじぞう

もう11月も末。紅白がらみの話題が聞かれ、年末ジャンボやらハウスクリーニングのCMやら。日本では年末年始が一番盛り上がると言って過言ではないはず。正月がクライマックス。そのシーズンに差し掛かると毎年かさこじぞうの老夫婦を考える。

 

老夫婦と言っても、どちらも病気に臥せっている様子がなく割合元気であると読み取れる。また、貧しくて蓄えも無い状態にもかかわらず、大晦日に準備のないことに慌て始める無計画さ。そして、夏に刈り取ってあったすげに大晦日まで気づかない無頓着さ。それで笠を編んで町で売り、正月準備をしようとする短絡さ。それを早速実行に移す行動力。大晦日にすげの存在に気づいて笠を5つも編んで町まで売りに出るという仕事の早さ。ツッコミどころが満載過ぎる。

 

町で売れなかった笠をもって帰る夫は村の外れ在住。日が暮れて大晦日に一人ぼっちで留守番をしている妻は火でもおこして待っているのだろうか。夫が出立前に言った、餅と大根と牛蒡を期待して。調味料はあるのだろうか。夫は吹雪の中、道端の地蔵に笠と手拭いをかけ、手ぶらで帰宅。妻の落胆はいかばかりか。朝からマッハで笠を編んで送り出した夫が手ぶら。手ブラなら幾分笑えるかもしれないのに。そして夫妻は地蔵に善行をしたことを喜び、餅なしで餅つきの真似をして遊んで湯を飲んで寝る。クレイジー!

 

夜中、地蔵たちが「じさまのうちはどこだー」とホラーまがいの掛け声を出しながらそりを引いてくる恐怖シーンののち、地蔵たちが置いて行った物品に喜ぶ老夫妻。良い正月を迎えられたそうな。でも、来年はそうはいかないからな。

 

長子の国語の教科書の「かさこじぞう」の音読を数年前に聞いてから毎年考えている(全文はこちら)。