ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

和食の1人用の鍋でよくある紙製の鍋。下に小さなコンロがあり、水色の固形燃料に給仕がチャッカマンで着火するアレ。チャッカマンが無かったころにはどのように火をつけていたのだろうと通常のライターやマッチで悪戦苦闘する昔の給仕を想像しながら、紙製なのに燃えないのは凄いよねとか和やかに鍋が煮えるまでに待つアレ。

今回も、紙製なのに…となりかけたあたりで次子の膳の紙鍋がごうごうと燃え始めた。もし初めて紙鍋を見た人なら「そりゃ燃えるよ、火つけるなんて馬鹿じゃね」とか言いそうなぐらいに普通に勢いよく燃えた。燃える紙を素手でバシバシと叩く給仕の顔は鬼気迫るもので面白かった。笑ってはいけないと思っていると、鍋が燃えたせいでだし汁までテーブルにこぼれ始めて更に給仕が慌てた。給仕の手を心配して、「大丈夫ですか、手が火傷してしまいますよ!」と夫の母が心配気に言うと給仕はキリッとして「わたくしは大丈夫でございます」と言うものだから、世界をこの人に任せても良いのではないかというくらいに頼もしかった。

 

温泉に行った。脱衣場は風呂への出入り口の間近にあり、湯上りの私と次子が洋服を着ていると次子が裏表逆に袖を通そうとしていた。私が「反対やで」と言うと、風呂場に入ろうとしていた婦人が、出入り口とは反対側の嵌め殺しのガラスに手を掛けてグイグイと力を込めていた。私の「反対やで」を自分に掛けられた声だと思っていた婦人は「開かないわ」と言いながら不満気に振り向いた。「いえ、この子の服が反対で」と言うと婦人はあっさりと出入り口を開けて風呂場へ入って行った。

 

楽しい旅でした。