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ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

放題

週末外食として、近所のブッフェに行ってきた。オーダーバイキング形式で、席で注文して持って来てもらうスタイルの。

 

私はとてつもない田舎育ちなので生家の近くには飲食店は少数しかなく、それは敷居の高い系の鮨屋やフレンチだった。敷居が高いと言っても都会のそれとは違った敷居で、「なにかお祝いごとですか」っぽい雰囲気が漂う、カジュアルに家族の外食では済まされない何かというか、それは近所の人の目であったり、その店の経営者の伺いだったり、赴く側の意識だったり、そういう説明し難い上にそこで食事をしたのは私が15歳くらいまでのことなので本当のところは分かっていない。つまりはそんな田舎だったので、と理由を言いたいだけなのでここは深く追求しないが、私がブッフェを初体験したのはアメリカにホームステイした際だった。これだけを言いたかったのに言葉の無駄遣い。

 

ステイ先家庭の母親が「今日は『ブフェー』に行きましょ」と言うので「夕ご飯はブフェーで食べる」と理解したが、それは何とも不味そうな…と思った。こんな不味そうな店舗名も稀だなとか思っていたらそれは「食べ放題」の意だった。食べ放題と言えば「バイキング」としか英語変換(間違っているが)出来なかった高校生の私は「バイキングかよ!」と店舗に到着してから心の中で突っ込んだ。

そこは華僑人の経営であったらしく、寿司など日本っぽいものが並んでいて、そして中華料理が美味しかった。ステイ先家庭の母親は私のホームシックを心配してこの店を選んでくれたのだと思うと今でも愛を感じる。バイキングかよ、とか、華僑かよ、とか色々考えた私は愛されるに値しないほどに薄汚い。

 

それにしても。「食べ放題」の語感はワンパク感が過ぎる。両手にオニギリを掴んで頬に米粒をつけている感じ。食べかけのものを投げながらはしゃがなくてはならないような。そして「バイキング」は海賊のイメージしかない。骨が両サイドから突出している肉の塊を咀嚼しながら隣のテーブルのご婦人の貴金属を奪うような。

 

もうちょっと「好きなものを満足いくまで食べる」に合致する言葉はないものか。ぼんやり考えてみたら、日本語では「随意」、英語では「as you like」と思い浮かんだ。随意は硬すぎる。アズユーライクはシャディじゃん、とか思ったあたりでどうでも良くなった。

 

ところでオーダーバイキング形式なら食べ過ぎることはないかなと思ったけれど、やっぱり食べ過ぎた。随意の適量はなかなか難しい。まあ、隣のテーブルのご婦人の貴金属を狙わなかったので良しとするか。

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↑酒酔い状態でこの記事を書いて絵を描いたことを言い訳にして、海賊のイメージ絵を添える。