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ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

家庭訪問

つれづれ

子供の頃の家庭訪問は「担任接待」みたいなものだった。母は数日前から玄関を掃除し、花を買ってきて剣山に生けた。我が家は汚宅だったのでリビングなどに他人を通すわけにはいかず、掃除は玄関が精いっぱいだった様子。そして玄関で先生をもてなした。茶菓は和菓子店で購入したキチンとしたものだった。「女性の先生は菓子を食べるが男性の先生は食べない」、「女性の先生は室内に入りたがるが男性の先生は玄関だけで良いと言う」と母が言っていた。室内に入りたがる女性の先生を嫌がっていた。

 

我が家の子供たちが通う小学校でも家庭訪問がある。学校からの配布書面には「茶菓のもてなしは一切不要。玄関先で数分間会話をするだけ」とガッチリと書いてあった。書面を読んだ感じでは、茶を出したり室内に誘導したりすることはむしろ迷惑行為かのような。もちろん親側としても楽ちんなのだけれど、それなら学校での面談で良くね?とか思ってしまう。まあ担任側としては色々な事態に備えて自宅を把握しておくとかそういうことに意味があるのだろうけれど。

 

毎回家庭訪問シーズンに出回る噂としては「〇〇先生は『中へどうぞ』って言えば入ってきちゃうよ」とか「△△先生は、その日の訪問最終の家には奥まで上がってくるらしいよ」とか。そしてそれの対策として、「中へどうぞ」は禁句で、また「玄関先ですみません」と先手を打って詫びておくことが有効らしい。特に「中へどうぞ」と言ってしまうのは魔物のお札を剥がすが如くの蛮勇らしい。〇〇先生と△△先生は女性だ。

 

今は簡単で良い。学校から「玄関先で」と「もてなし不要」と言われているし、もしもの場合にも「中へどうぞ」を禁じて「玄関先ですみません」の先手で対処できる。昔、母はどのようにして「室内に入ることが当然な魔物」(我が家にとって)を玄関先でくいとめたのだろう…?母のお陰で汚宅を先生に見られずに済んだが、汚宅の原因も母だったなと思い至る。