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ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

ガマノホ

私が育ったところは海以外の自然に恵まれた田舎で、田畑が広大なので川と用水路が随所に流れていた。川や用水路には蒲が茂っている箇所があり、夏の終りか秋になるとガマの穂が実った。

typha latifolia

Photo credit: Ryan

川や用水路は私が歩く道路よりも地形的に深くなっており、当然水が流れていたのでガマの穂には近づけなかった。近づけないが見える、触ってみたい。私はずっとガマの穂を手に持ってみたかった。固いのか柔らかいのか、乾いているのかしっとり湿っているのか、色々想像しながらガマの穂を見ていた。アメリカンドッグのようなガマの穂は、しばらく日が経つと綿毛を吹き出し、アメリカンドッグではなくなるので、そうなるともう魅力は無かった。アメリカンドッグだったときに触りたかったと毎度思った。

 

何度かガマの穂を手に持つ夢を見た。「わあ、これがあれか!」ととても嬉しかった気持ちは覚えているが、実際の手触りは夢のせいか分からずじまいだった。

実家から出てもう20年近く。まだガマの穂には触れていない。思い出すとまだ触りたい気持ちがむくむくと湧いてくる。

 

 今週のお題特別編「子供の頃に欲しかったもの」

 

余談なのだけれど、今回、ガマの穂について書いてみようと思った時に「ガマの穂」という名称が思い出せずに「ががんぼ(脚の長い蚊のような虫)」と「すかんぼ(噛むと酸っぱい茎の野草)」を思い出した。夫に「ガガンボとスカンボってなんやったっけ?」と訊ねたら「妖精の仲間」と言われたので自力で「ガマの穂」を思い出すしかなかった。