ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

ピース

「紛失したぬいぐるみを見つけてくれた人に10万円の謝礼」というものをYahooニュースで見かけ、思い出す出来事があるのでそのことでも書いてみようかな、と。

 

3年前、次子(当時6才)が可愛がっていたシロクマのパペットが見当たらなくなった。それはさらに数年前にどこかの動物園で買ったもので、次子は「ピース」という名前をつけていた。

 

引っ越しに際して梱包作業をしていた時、次子はピースを段ボール箱の隙間からピョコっと出して私に話しかけてきていたのだけれど、しばらくして「ピースがおらんようになった」と言い出した。私は「きっとどれかの段ボール箱の中に入っちゃったんやろ。引っ越しが終わってから全部の段ボール箱を開けたら出てくるわ」と次子に言った。

引っ越しを終えて段ボールを全部開けてもピースは出てこなかった。あとから思うと、段ボール箱が並ぶ部屋には作業中に出る不用品を捨てるためのビニル袋も広げて置いてあったので、そこに入ってしまったのかもしれなかった。

 

次子はピースを探し続けていた。ありそうな場所を探して探して、でも見つからなくてガッカリ、の繰り返し。

 

「シロクマ パペット」や「シロクマ ぬいぐるみ」などでネット検索をした。連日思いつくキーワードで検索したが、なかなか見つからなかった。そしてある日、ピースの画像を見つけた。やったー!と思ってページを開くと、ある会社の数年前の製品カタログの画像だったので、早速その会社に「数年前のカタログの商品ですが、購入できる店舗をご存知でしたら教えてください。娘が『ピース』と名付けて大切にしていたのですが、引っ越しの際に紛失してしまいました」とメールで問い合わせをした。

 

数日後のその会社から「その商品はもう製造しておりませんし、販売している店舗も無いと思われますが、メールをいただいてから倉庫を確認しましたら、保管用として同商品がございましたのでお譲りいたします。娘さんに『ピースが帰って来たよ』とお伝えください」と返信があった。

 

「優しさ」以外の何ものでもないものをいただいた。

ピースは帰って来て、今も次子にとって特別のポジションをキープしている。