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ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

後悔したくない

つれづれ 思い出

昨夜、この正月に実家に帰省した長姉から父の様子を聞いた。父がだいぶ弱っている、と。

父は高血圧を初めとして様々な体調の不良はあるものの、昭和16年生まれの73才としては人並みだと思っていた。その父が認知症では無いけれど、受け答えが昨夏とは全然違っている、と長姉は言う。以前から膝に痛みをもっていたけれどそれも悪化している、もう長くないと思う、と。良くて寝たきりになるのでは、と。

 

長姉は私たち姉妹の中でも特に父とそりの合わない性格で、姉妹の中でも父に対する嫌悪感は他と比べものにならないくらいだった。その姉が来月にもまた様子を見に帰ろうと思っている、と言っていた。

 

私は遠方に住んでいるので年に一度だけ夏に帰省するのだけれど、今春一度帰ろうと考えている。今夏までもたないのなら間に合ううちに一度帰らないと。

 

父は暴力をふるい、暴言を吐き、常に酩酊していた。

父が母を恫喝していた時、母を守ろうと父の前に立ちふさがったことがある。2才くらいの頃か。父はその私を殴ろうとした。母が必死に止めてくれた。

 

祖父母がまだ遠方に住んでいた時、祖父母がうちに泊りに来た。それも3才になる前のことだ。祖父母に帰って欲しくなくて、ずっと一緒にいて欲しくて、私は「おばあちゃんたち、いつ帰るの?」と聞いた。父はその質問を「早く帰れ」の意だと解釈して私はこっぴどく怒鳴られた。私が祖父母に懐いている様子を見れば当然わかるだろうに…。父が子供の心を理解しようとせず、逆に傷つけることは多くあった。

 

父の嫌なところをよく思い出してしまう。夫を見ては父と全然違って良かったと考えている。

 

その父の先が長くない様子らしい。父の良いところを思い出したい。良いところに感謝したい。そしてその気持ちをこの春に言葉でなくとも届けたい。

 

父がしてくれたこと。

 

生まれた時、母がつけてくれた名前を土壇場で勝手にアレンジして出生届を出してくれた。

 

小1の頃、片目の視力が弱い私にヘンテコな眼鏡を買ってくれた。キティちゃんがラケットを振るドームがついた自転車を買ってくれた。

 

小3の頃、友人から仔犬を貰って飼いたいと言った時に許可してくれた。2つカセットが入るテープレコーダーを買ってくれた。ピアノとソロバンを習わせてくれた。

 

小5の頃、一輪車を買ってくれた(その一輪車は今私の次子が使っている)。トゥインクルの目覚まし時計を買ってくれた。母は日曜も働いていたのだが、私と姉をアイススケートに連れて行ってくれた。飼っていた犬が仔犬を産んですぐに死んだ時、泣いている私を連れて、生まれたての仔犬に与えるミルクを買うためにペットショップを数か所巡ってくれた。

 

高校生の時、CDウォークマンを買ってくれた。海外にホームステイに行かせてくれた。大学の時には留学に行かせてくれた。

 

大学で一人暮らしをしていた時に、私の好きな菊屋の和菓子を持ってきてくれた。タクシーの運転手につきまとわれた時には「お父ちゃんが何とかするからお前は安心して今晩は寝ろ」と言ってくれた。そして本当に何とかしてくれた。

 

結婚式の時に膝が痛くて辛いピークだったのにバージンロードを一緒に歩いてくれた。

 

私の子供たちを良い子たちだと褒めてくれた。

 

 

お父さん、嫌なことも本当に多かったけれど、私のお父さんだった。まだ死なないで欲しい。まだ。