ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

押入れを漁る

クロゼットとかチェストとかキャビネットとかではなく、「押入れ」が大好きなのです。押入れという言葉だけでもゾクゾクくるような。泥棒ではありません。赤の他人の押入れに興味はありません。

 

押入れには家族の「来し方」が詰まっているので物色していると失禁してしまいそうになるくらいゾワゾワしてしまいます。「家族の歴史」といってもいいくらいのものが押入れには詰まっているのです。そしてそれはある程度乱雑であればより一層好ましいです。

 

私の実家は「汚宅」だった(今ではだいぶマシ)ので押入れは「ある程度」の乱雑どころかひとつ何かを抜くと全体の崩壊が起きてしまうような、そういった意味でのヒヤヒヤもあったのですが、それも割と良かったです。父の初恋の人へのメッセージが書かれたアルバムが出てきたり、母の就職活動用の薄気味悪い証明写真が出てきたり、誰かの結婚式での引き出物の悪趣味な皿が出てきたり、絵描きが描いた姉の似顔絵が出てきたり。神出鬼没感がありました。

 

祖母の家の押入れは結構キチンと片づけられていたけれど、祖母だけあって埋蔵品に歴史がありました。ぜんまいの時計があったり、端が毛羽立ったセピアの写真があったり、半分以上判読できない手紙があったり、骨とう品のようなカメラがあったりしました。そして匂いも独特で、日に干した布団と木材と図書館を混ぜ合わせたような匂いがしました。

 

私は現在年末大掃除中で、我が家をひっくり返す勢いで漁りつくしていますが、全部私のすでに知っているものばかりでゾクゾク出来ないのです。まあ、夫と遠距離恋愛時代にやり取りした手紙を読んでしまうとゾクっとしてしまうことはありますが、それは私が欲しているゾクゾクとは全然違うのです。