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ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

夫に電話で出産報告

思い出

末子を出産した時、夫は自宅で眠っていた。出産を終えてから助産師さんから病院の電話の子機を借りて自宅に電話をし、夫に「生まれたよ」と報告した。里帰り出産ならそんなこともあるかもしれないけれど、私の実家は里帰り出産向きではないので我が子3人とも里帰り出産は選択肢に無かった。夫と暮らす自宅から徒歩10分の距離の病院で産んだ(3人とも別々の産院だけれど)。

 

徒歩10分の距離でなぜ夫が私の出産の瞬間に睡眠していたかと言うと、末子が37週(出産しても良い時期だけれど40週が予定日)で4キロ間近まで育っていたので、第三子と言えども予定日まで待つと出産がキツイと医師に言われて早めに人工的に出産することになったせい。この日に産みましょう、と決められた日の前日に入院してバルーンと呼ばれる子宮口を拡張するものを挿入して陣痛が来るか待ち(物理的)、陣痛が来なければ陣痛促進剤を打って(薬学的)陣痛を起こしましょう、ということになっていた。

 

バルーンを入れられた時に「バルーンが外れたりトイレで出てきたりしたら知らせてください、その時には子宮口が3センチ開大している状態ですから」と言われたので、ベッドでゴロゴロしたりトイレに行ったりしているときもバルーンが落ちないかを気にしていた。全然落ちなかったので、明朝には促進剤を打つのかなと思っていた。

 

深夜になってから腹痛がするのでトイレに行くもバルーンは落ちない。落ちないなら子宮口は開大していないのだな、と思いながらも次第に腹痛は大きくなっていく気がするのでナースコールを押した。バルーンの状態を見ますねと言った助産師は「10センチ開大です!」と大慌て(10センチ開大で出産という流れが普通)。急いで分娩台へ!と。

私も助産師も「もうここまで進んでいたのか!」と驚いていた。私としては3センチ開かないとバルーンは落ちないと思い込んでいたので「なんでバルーンは落ちなかった!?」とかバルーンに対する不信感を抱きながら、促されるままに分娩台へ。私の想定では「分娩台にそろそろ行くよー」と夫に電話で知らせてから出産へ、と思っていたので、それどころではない展開にあれよあれよな出産。

 

幸い私も夫も立ち合い出産を望んでいなかったので出産的には私は私のペースで(と言っても分娩台に載ってからは数分~10分くらいで生まれた…)出産出来たので良かった。私たちは第一子の出産から立ち合いを望まなかった。夫の前で着替えすら出来ない私は出産なんて夫に見せられないという考えの持ち主だし、夫は血を見るのが恐いタイプなのでお互いがお互いのためにそのようになった。また、私はソフロロジーを信奉していたので出産には精神的な不安が無かった。


出産が好き - ひっそりと

夫に電話で「今生まれたよ。ごめん、急だったから産む前に電話出来なかった」と言ったら、夫は寝起きながら驚きと嬉しさと安心をごちゃ混ぜにした様子で「今すぐ行く」と言った。

 

立ち合い出産には「出産に立ち会うと父性が生まれる」とか良いことがあるらしいけれど、我が家の場合は必要なかった。「生まれたよ」の電話だけで夫の父性はもうすでにそこにあった。

 

ちなみに我が家の第一子と第二子の出産の時、夫は陣痛室に一緒に来てくれたが6センチ開大あたりで退出してもらった。そこからは陣痛よりも「出産に挑む」の状況なので私の領域だと思っていたから。夫に元気な赤子を抱かせてやるぜ!と男気で挑む私の領域。

 

私は長子のときに不妊だったり切迫流産で入院だったりしたものの、概ね無難な妊娠出産だったのでこのようになったけれど、つわりの酷い人や出産に際して不安のある人なら夫が最大の助けとして存在する価値はあると思います。もう、これこそ人それぞれだとも。

 

夫と末子の出産の時のことを話すと今でも、「電話で知らせたよなー」「あの時はびっくりしたよ、でも嬉しかった」と懐かしむ。出産の瞬間だけが誕生ではない。その子の誕生をどれほど喜ぶか、なんじゃないかな、と。