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ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

カツラ、そして椰子の実

私の父は禿げており、若い時にはカツラを着用していたらしい。

父と母は見合い結婚なのだが、父は結婚するまでカツラ(ヘビー)ユーザーであることを母に秘密にしていた。母は結婚後真実を知り驚いたらしい。当時のカツラのクオリティからして至近距離で気づかなかった方もどうかとは思うけれども。

 

父は20代半ばから脱毛し始めた禿げ界の早咲き派だ。私の姉たちと父が一緒に写る写真では父はカツラを着用していたが、私が赤子の頃にはもう禿げを晒していた。私は父が36才の時の子供なので、その頃には早咲き派でなくともちらほらと同年代では禿げが広がっていた頃なので父的にも「もういっか」といったところなのだろう。

Oval shaped brown coconut

そういうわけで私は父のカツラ姿を知らない。写真で見たことがあるだけだ。

数年前のある日、姉①が姉②に「そういえば、椰子の実が昔ウチにあったの覚えてる?」と切り出した。椰子の木ではなく椰子の実。姉②は「ちょっとまって…。うん、覚えてる!あれやろ?お父さんのタンスの中の!」「そうそう!」。

私には何のことだかさっぱり分からなかったので「何なん、それ?椰子の実が?なんで?」と質問した。

 

姉2人が説明するには、父のタンスのハンガーで洋服を吊るす空間の下に椰子の実が置いてあった。その椰子の実は父のカツラの置き場所だった。父は帰宅するとその椰子の実にそっとカツラを被せる、父が外出する際は椰子の実からカツラを取る、父の不在中は椰子の実がタンスの中でカツラの帰宅を待っている。

その椰子の実はいったいどんな経路で我が家にやって来て去って行ったのかは不明。私はその椰子の実を見たことがない。

 

父のカツラと椰子の実。姉たちとの年齢の差のせいで私だけが知らない面白ろアイテム。正直かなり悔しい。