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ひっそりと

いろいろ思うところをつらつらとつれづれに書いてみようかと。Qka_hsrt☆yahoo.co.jp

夜間の電話を恐れる年頃

私の母方の祖父が亡くなったのは私が小5の時。今の私の息子と同じ年の頃だ。

祖父は83歳くらいだった。祖父の世代にしては遅く子供をもうけたらしく、当時の母は長子ながらまだ43歳だった。父親を高齢故の寿命で失うには少し早いと思う。

 

祖父は入院中だった。子供の私には知らされていなかったけれど、毎日の医療が必要だからと言うよりは高齢の祖母(当時76歳)が共に生活するには多少難しいという理由で入院していたのだと思う。病院に見舞いに行くと見たところ元気な祖父がベッドに座っていたので。

 

電話は午前5時過ぎに鳴った。私には霊感など無いけれど、その時間の電話の呼び出し音は恐怖だった。6月だったので明るみ始めた頃だったか。電話には母が出た。その受け答えで尋常ならざるものを小5ながら感じた。

大赤道儀室にあった黒電話

遠足を控えていた私は、葬式で遠足に行かれないかもしれないとか考えていた(遠足には行けた。シルクロード博で一番覚えているのは「ペニスケース」なのでもしかしたら行かなくても良かったのかも知れない)。葬式は〇〇(宗教)式だった。当時祖父母が信心していたのだけれど、2日くらいその宗教の念仏(?)を祖父のために唱えたら今でも暗唱できるくらいに覚えてしまった。素晴らしき子供時代の脳の記憶力。

 

祖母はその数年後(私が高2の時)に急死した。その電話は夕刻に鳴った。やはり嫌な音だった。祖父の時とは違い、祖母の死に母は憔悴していた。母は「死ぬのは順繰り順繰りや」と言った。多分そう言って自分を慰めていた。

 

その時に私は「順繰りなんて嫌だ。お母さんが死ぬのを見たくない。私が先に死ぬ!」と思った。

今は全くそうは思わない。母には天寿を全うして欲しいけれど、先に逝ってほしい。次は私世代、最後に子供世代。順繰りじゃないと嫌だ。

 

こんなことを書いている理由はウチの据え置きの電話がさっきワンコール鳴ったからだ。多分間違い電話だろうけれど、携帯電話にではなく据え置き電話が夜分に鳴るのは恐い。携帯電話なら知人、友人、夫の可能性があるけれども、据え置き電話なら訃報の可能性が高いので。もうそんな年頃になった。夫の両親はまだ60歳になったばかりなので私の父か母の「その時」の知らせがくるかも知れない年頃…。毎年夏にしか帰省しないのでいつが「最後の夏」なのか。今年の夏がそれだったかも知れないのかな…とか思わないでもない。